クリエイター支援を分野・目的別に横断検索:内閣府が「Japan Creative Portal」を開設

内閣府がクリエイター支援制度をまとめた「Japan Creative Portal」を開設し、情報検索や支援策の検索を容易にした。

働き方 業界団体・行政
出典:Japan Creative Portal
出典:Japan Creative Portal

内閣府は2025年10月31日、関係省庁と連携し、クリエイター・コンテンツ関係者に向けた各種支援制度や施策を分かりやすくまとめたポータルサイト「Japan Creative Portal」(ジャパンクリエイティブポータル)を公開した。創作活動に必要な「資金、教育、環境、情報」といったあらゆる支援情報を一元的に集約し、クリエイターが抱える情報探索の課題解消を目指す。同ポータルサイトは内閣府が管理・運営を担う。


多岐にわたるクリエイティブ支援を網羅

同ポータルは、「あなたの『つくりたい』を、日本は応援したい」という理念のもと、クリエイターの創作意欲を絶やさないための総合的なサポートを企図している。

これまで、創作活動に必要な支援制度や施策は省庁ごとに分散しており、クリエイターが必要な情報にたどり着くまでに大きな手間がかかっていたのが実情だ。Japan Creative Portalは、この課題を解決するため、各省庁が提供する支援策を以下の切り口で整理し、誰もが欲しい情報に簡単にアクセスできる構成となっている。

  • 分野別(ジャンル):漫画、アニメ、映像・映画・放送、音楽、ゲーム、その他

  • 目的別(サポート内容):費用支援、人材育成、展開支援、相談窓口、情報提供、指針・ガイドライン、データ・調査・研究会等

  • キーワード検索

映像産業に関わるクリエイターにとっては、資金調達のための補助金・助成金情報、スキルアップのための研修、海外展開のサポート、さらには知的財産権や表現の自由に関するガイドライン情報まで、多角的な支援策を一箇所で検索・確認できる点が大きなメリットとなるだろう。

シームレスな支援策の検索機能を提供

当ポータルサイトの核となるのは、利用者に合った支援策を迅速に見つけ出す「支援策検索」機能だ。ユーザーはジャンルやサポート内容などの条件を選択・変更して検索可能な仕組みとなっており、煩雑な操作なしに最適な制度を見つけ出せる。

Japan Creative Portalは、国内のクリエイティブ産業、特に映像産業を含むコンテンツ産業全体の持続的な発展を支えるインフラとして、今後の活用が期待されている。

Japan Creative Portal | クリエイター・コンテンツ関係者支援ポータル

《杉本穂高》
杉本穂高

Branc編集長 杉本穂高

Branc編集長(二代目)。実写とアニメーションを横断する映画批評『映像表現革命時代の映画論』著者。様々なウェブ媒体で、映画とアニメーションについて取材・執筆を行う。

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