第92回アカデミー賞で最多11部門にノミネートされた『ジョーカー』(2019年)の続編映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』が10月4日に北米で公開されたが、オープニング週末興行収入が約3,700万ドル(約55億円)という期待外れの結果となった。
第1作は、ジョーカー/アーサー・フレック役で主演したホアキン・フェニックスがアカデミー賞主演男優賞に輝き、作品としても、過去のスーパーヒーロー映画の概念を覆したと絶賛された。対する続編は、ミュージカルナンバーやダンスシーンがフィーチャーされることが予告され、前作にはなかった要素がどのようなストーリーになるのか話題になっていた。
そんななか、続編は9月に第81回ヴェネチア国際映画祭でプレミア上映されたが、評論家の意見は賛否両論となり、公開後米レビューサイト「CinemaScore」では最低スコアの「D」を獲得。2023年に公開され、興行収入が振るわなかったマーベル・スーパーヒーロー映画『マーベルズ』でさえスコアは「B」で、『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』を上回る4,610万ドルで北米デビューしたことを考えると、どれだけ『ジョーカー』続編の数字が芳しくないかが分かるだろう。