『ジョーカー2』北米オープニング週末興行成績が約55億円、予想を大きく下回る

前評判の低さとジャンルで混乱を招いたことが原因か?

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Joker: Folie à Deux
Photo by Monica Schipper/Getty Images Joker: Folie à Deux

第92回アカデミー賞で最多11部門にノミネートされた『ジョーカー』(2019年)の続編映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』が10月4日に北米で公開されたが、オープニング週末興行収入が約3,700万ドル(約55億円)という期待外れの結果となった。

Screen Dailyによると、続編は少なくとも5,000万ドル(約73億円)のオープニング週末興収が見込まれていたという。9,620万ドルを稼ぎ出した第1作の数字と比較すると、3,700万ドルは半分以下となり大きく下回る。第1作は公開月に北米で3億3,550万ドルを記録し、『デッドプール&ウルヴァリン』に抜かれるまで、R指定映画の世界累計興行収入記録を保持していた。

第1作は、ジョーカー/アーサー・フレック役で主演したホアキン・フェニックスがアカデミー賞主演男優賞に輝き、作品としても、過去のスーパーヒーロー映画の概念を覆したと絶賛された。対する続編は、ミュージカルナンバーやダンスシーンがフィーチャーされることが予告され、前作にはなかった要素がどのようなストーリーになるのか話題になっていた。

そんななか、続編は9月に第81回ヴェネチア国際映画祭でプレミア上映されたが、評論家の意見は賛否両論となり、公開後米レビューサイト「CinemaScore」では最低スコアの「D」を獲得。2023年に公開され、興行収入が振るわなかったマーベル・スーパーヒーロー映画『マーベルズ』でさえスコアは「B」で、『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』を上回る4,610万ドルで北米デビューしたことを考えると、どれだけ『ジョーカー』続編の数字が芳しくないかが分かるだろう。

前評判の低さとジャンルが不明瞭だったことが原因?


《Hollywood》
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ロサンゼルスに11年在住していた海外エンタメ翻訳家/ライター。海外ドラマと洋画が大好き。趣味は海外旅行と料理、読書とカメラ。

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