A24が、ジョシュ・クシュナー氏の投資会社Thrive Capitalから資金提供を受けたと報じられている。
VarietyやIndieWireによると、A24の評価額は35億ドル(約5,611億円)に達し、2022年から40%増になるとのことだ。Thrive Capitalの投資に加え、既存の投資家も資金援助を増額した。同社にとって今回の資金調達の発表は2度目となるが、金額は明らかにされていない。資金の使い道についても明らかにされていないが、Deadlineは「A24は制作と配給に投資をして事業を拡大し、音楽や出版、消費者向け製品やライブシアターまで、スクリーンの枠を超えた取り組みも継続する」と報じている。
2012年に設立されたA24は、150本以上の映画と50本以上のTVシリーズを制作しており、アカデミー賞を16回、ゴールデングローブ賞を14回、エミー賞を18回受賞。IndieWireは「『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(2022年)、『TALK TO ME トーク・トゥ・ミー』(2022年)、そして今年の『CIVIL WAR』など成功によって評価額を伸ばしてきた」と分析している。
ニューヨークを拠点とするThrive Capitalは、過去にOpen AI、Instagram、Spotifyなどを支援しており、妻のカーリー・クロス氏とともにベッドフォード・メディアを率いている。ドナルド・トランプ氏の娘婿で、元ホワイトハウス顧問のジャレッド・クシュナー氏の弟でもあるジョシュ・クシュナー氏は、A24の取締役会にも加わることとなる。
A24は声明で「Thrive Capitalのユニークな専門知識は、当社の成長において非常に貴重なものとなるでしょう」「Thrive Capitalと既存のパートナーと共に、画期的なストーリーテラーの支援を拡大し、彼らの声が世界中の視聴者に届くよう支援することを楽しみにしています」と発表。
Thrive Capitalは「当社では、あらゆる業界のカテゴリーを定義するビジネスに投資することを目指しています。A24は、類まれな才能と創造性をビジネスモデルや技術革新とともにもたらし、現代のエンターテインメントを刷新する企業です。彼らと提携できることを光栄に思います」とコメントした。
A24の今後のプロジェクトには、ドウェイン・ジョンソンとエミリー・ブラント主演の『The Smashing Machine(原題)』、スパイク・リー監督、デンゼル・ワシントン主演の『High and Low(原題)』、フローレンス・ピューとアンドリュー・ガーフィールド主演の『We Live in Time(原題)』、ヒュー・グラント主演の『Heretic(原題)』などがある。