アジアで国境を越えたアニメ・コラボレーションが増加傾向、コンテンツ需要の拡大に起因

中国や韓国のメディア企業にとって、長年にわたり日本の製作委員会の制度がネックになっているとの指摘も。

グローバル アジア
アジアで国境を越えたアニメ・コラボレーションが増加傾向、コンテンツ需要の拡大に起因
Photo by Ben Cheung アジアで国境を越えたアニメ・コラボレーションが増加傾向、コンテンツ需要の拡大に起因

Photo by Ben Cheung

かつて、日本とアジア諸国のメディア企業間でアニメーションの共同制作は数えるほどしかなかったが、ここ10年間で状況が変わりつつあり、中国と韓国のアニメ産業が急速に台頭したことで国境を越えたコラボレーションが増加傾向にあるという。

アジアのコンテンツ業界向けに香港で開催されたコンテンツ・マーケットプレイス「フィルマート」でも、3月13日(水)に国境を越えたコラボレーションの利点を模索するアニメーションパネルが開かれた。


Netflixやクランチロールをはじめ、ストリーミング・プラットフォームに後押しされたアニメIP(知的財産)に対する世界的な需要の大きさを考えると、国境を越えたアニメ・コラボレーションが今後も加速する可能性はありそうだ。


中国では日本や海外アニメ作品に対する取り締まりが強化

しかしVarietyによると、業界のオブザーバーのなかには、政治や法的、文化的な問題など、アジア諸国における国境を超えたアニメ共同制作に対するさまざまな障壁を挙げている人がいるとのこと。特に中国では、日本アニメ業界との繋がりが断ち切られたとは言わないまでも、緊張状態にあるとしている。


《Hollywood》
Hollywood

Hollywood

ロサンゼルスに11年在住していた海外エンタメ翻訳家/ライター。海外ドラマと洋画が大好き。趣味は海外旅行と料理、読書とカメラ。

編集部おすすめの記事