新潟国際アニメーション映画祭、押井守に続く追加審査員が決定。渡辺信一郎&森田修平ら参加の『太素(TAISU)』がオープニング作品に

「第1回新潟国際アニメーション映画祭」が2023年3月17日より開催される。このたび、審査員長の押井守監督に続く審査員が決定。さらに、渡辺信一郎監督や森田修平監督も参加する映像作品『太素(TAISU)』が、オープニング作品として上映されることも明らかになった。

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『A Girl meets A Boy and A Robot』&『弦の舞』(C)TAISU PROJECT
『A Girl meets A Boy and A Robot』&『弦の舞』(C)TAISU PROJECT
  • 『A Girl meets A Boy and A Robot』&『弦の舞』(C)TAISU PROJECT
  • 『A Girl meets A Boy and A Robot』(C)TAISU PROJECT
  • 『弦の舞』(C)TAISU PROJECT

長編アニメーション映画のアジア最大の祭典として、「第1回新潟国際アニメーション映画祭」が2023年3月17日より開催される。このたび、審査員長の押井守監督に続く審査員が決定。さらに、『カウボーイビバップ』の渡辺信一郎監督や『東京喰種トーキョーグール』の森田修平監督も参加する映像作品『太素(TAISU)』が、オープニング作品として上映されることも明らかになった。

現在、アニメーションは日本を代表する文化となり、「アニメ」と呼ばれる日本の作品はいまや世界中のどこででも見ることができる。しかし、未来永劫アニメーション文化を維持するためには、文化価値の共有や作品への評価、人材やスタジオが持続する基盤を作る必要がある。

現在、アニメーション文化は「商業」と「アート」、「国内」と「海外」、「専門家」と「大衆」と様々に分断され、十分な力を発揮しているとは言えない。「新潟国際アニメーション映画祭」はその現状を打破し、中心的な役割を担うべく開催される映画祭となる。

このたび、世界15ヶ国からエントリー、計10本の作品が参加する本映画祭のコンペティション部門の審査員として、審査委員長の押井守監督とともに審査を行う海外からの審査員が決定した。『クロース』、『レゴ ムービー2』、『リトルプリンス 星の王子さまと私』ほか多数の作品をプロデュースするなど国際的な活躍で知られるプロデューサーのジンコ・ゴトウと、スタジオジブリの長編、新海誠監督作品などを手掛けるアメリカの配給会社GKIDSの社長デヴィッド・ジェステットが加わる。

さらに、日本・中国・ニュージーランドの3か国を代表する5人の監督による「TAISU PROJECT (太素プロジェクト)」の映像作品『太素(TAISU)』が、本映画祭のオープニング作品として上映されることもわかった。

『A Girl meets A Boy and A Robot』

太素プロジェクトは、「万物の根本にある時間と空間を超えることができる宇宙元素である太素に導かれ、時間と空間を旅しながらそれぞれの物語を目撃する」という共通コンセプトのもと、4つの時代で「愛」と「希望」の物語を描き出すもの。

中国の李煒(リー・ウェイ)監督と翁銘(ウェン・ミン)監督、ニュージーランドのリチャード・テイラー監督とともに、日本からは『カウボーイビバップ』や『アニマトリックス』で知られる渡辺信一郎監督、『九十九』で「第86回アカデミー賞」短編アニメーション部門にノミネートされ、『東京喰種トーキョーグール』でも名を馳せる森田修平監督が参加している。

『弦の舞』

このたび本映画祭では、4つのエピソードからなる『太素』のうち、日本で制作された2本がオープニング作品となる。渡辺監督の『A Girl meets A Boy and A Robot』と森田監督の『弦の舞』がアジアプレミアとして上映され両監督によるトークも実施される予定だ。

『A Girl meets A Boy and A Robot』は『呪術廻戦』でもお馴染みのMAPPAが、『弦の舞』は『ニンジャバットマン』にも参加した YAMATOWORKS がアニメーション制作をしているのも見どころのひとつとなる。

「第1回新潟国際アニメーション映画祭」は、3月17日から3月22日にかけて新潟県新潟市内中心部の8箇所を主な会場に開催される。詳細は公式サイトまで。

「第1回新潟国際アニメーション映画祭」
英語表記:Niigata International Animation Film Festival

主催:新潟国際アニメーション映画祭実行委員会
企画制作:ユーロスペース+ジェンコ
特別協力:新潟市、新潟日報社、新潟県商工会議所連合会、燕商工会議所
後援:外国映画輸入配給協会
協力:新潟大学、開志専門職大学、JAM日本アニメ・マンガ専門学校
協賛:NSGグループ
会期:3月17日(金)~22日(水) 毎年開催
上映会場:新潟市民プラザ、T・ジョイ新潟万代、シネ・ウインド、クロスパル新潟 
イベント会場:新潟日報メディアシップ、古町ルフル広場、新潟大学駅南キャンパスときめいと
FORUM会場:開志専門職大学 


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「新潟国際アニメーション映画祭」押井守に続く追加審査員が決定! オープニング飾るのは渡辺信一郎&森田修平ら参加の「太素」

《仲瀬 コウタロウ》

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