サンダンス映画祭にてクィアコミュニティについて語る「アウトフェスト・アウトポスト」が開催予定

今年のサンダンス映画祭では、クィアコミュニティについて議論を交わす3つのパネルディスカッションが実施される。

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サンダンス映画祭にてクィアコミュニティについて語る「アウトフェスト・アウトポスト」が開催予定
Photo by Mark Sagliocco/Getty Images サンダンス映画祭にてクィアコミュニティについて語る「アウトフェスト・アウトポスト」が開催予定

今年のサンダンス映画祭では、クィアコミュニティについて議論を交わす3つのパネルディスカッションが実施される。

サンダンスとスラムダンスで選ばれたクィア映画とアーティストは、自動車ブランドのアキュラ提供で開催される「アウトフェスト・アウトポスト」の3つのパネルディスカッションでも注目される。映像業界のLGBTQIA+コミュニティを支援する「アウトフェスト」の執行役員・ダミアン S. ナバロ氏は「1996年以来、アウトフェストは、サンダンスと、毎年パークシティにやってくるアーティスト、業界、ファンのコミュニティと非常に特別な関係を共有してきました」「アウトフェスト・クィア・ブランチの長年の支援者であるワーナー・ブラザース・ディスカバリーのような歴史的パートナー、そしてアキュラのような新しいパートナーが2年目に戻ってきたことで、2020年に始めたパワフルなプログラムの拡張を対面およびバーチャルオーディエンスにもたらすことができ、私たちは興奮しています」とコメントしている。

「サンダンス、アウトフェストからアカデミー賞まで」と題された最初のパネルでは、『The Inspection(原題)』のプロデューサーであるチェスター・アルジャーナル・ゴードン、『The Stroll(原題)』の共同監督ザッカリー・ドラッカー、オスカー候補のダニア・ビディア(『Warsha(原題)』)、ジェン・レイニン(『Holding Moses(原題)』)、サイム・サディーク(『Joyland(原題)』)が、LGBTQアーティストに対する排除的慣習が長く続く業界で成功を定義するための会話を交わす。パネルのモデレーターは、アウトフェストのアーティスト開発ディレクターであるマーティン・マクドナルドが務める。

また、Native Sonの創設者であるエミール・ウィルベキンが司会を務める「アウトフェスト×GLAAD LGBTQIA+ 俳優座談会」では、撮影や撮影環境におけるクィア表現の必要性を議論する。ライオ・メヒエル(『Mutt(原題)』)、ボビー・サルボア・メネズ(『My Animal(原題)』)、トラビナ・スプリンガー(『To Live And Die And Live(原題)』)、ゾーイ・テラケス(『Talk To Me(原題)』)といった今年のサンダンス・プログラムからのタレントが、現在のプロジェクトとLGBTQコミュニティにおける自身の経験との関係について洞察を提供する予定となっている。

最後のパネルは、「Subverting Marginalization: How We Tell Our Own Stories – A Fireside Chat featuring Readyset x D.Smith」。音楽業界において歴史的に排除されてきたコミュニティについて討論される予定だ。

Source:Variety
《伊藤万弥乃》
伊藤万弥乃

伊藤万弥乃

海外映画とドラマに憧れ、英語・韓国語・スペイン語の勉強中。大学時代は映画批評について学ぶ。映画宣伝会社での勤務や映画祭運営を経験し、現在はライターとして活動。シットコムや韓ドラ、ラブコメ好き。