Rakuten Vikiは、「Tencent Video x WeTV」という新番組を立ち上げ、70以上のシリーズを提供する予定だ。立ち上げ時に公開される番組は、「プラチナの恋人たち」、「夢華録」、「The Oath of Love」。今後も新たな作品が追加されていくとのことだ。
テンセントビデオは、中国最大の長編コンテンツストリーミングプラットフォームで、2022年6月末時点で有料会員は約1億2200万人と報告されている。第三者調査機関Enlightenmentのデータでは、今回公開される「夢華録」は中国で最も視聴されたシリーズだ。
テンセントビデオは、自社の世界向けサービスであるWeTVが運営している中国本土以外に向けたビデオ事業を拡大しようとしており、2020年にはマレーシアの動画配信サービスiFlixの資産を買収した経緯がある。
WeTVと中国のテレビ番組は、タイやインドネシアを含む東南アジアのいくつかの市場で成功を収めている。Rakuten Vikiとの契約により、テンセントビデオはWeTVの運営が完全に行き届いていない地域でも、コンテンツを提供することができるようになる可能性があるのだ。
Rakuten Vikiは、一部のコンテンツに制限のある広告付き無料ストリーミングと、4.99ドルからの月額料金を組み合わせたハイブリッドなビジネスモデルで運営している。無料ユーザー、有料会員、Soompiエンターテイメントニュースコミュニティのユーザーを合わせて、190カ国以上、5,500万人以上のファンを有しているとのことだ。また、独自のオリジナル作品を開発・制作しており、その多くはユーザーが作成した字幕を使用している。
テンセントビデオの副社長であるジェフ・ハン氏は「Rakuten Vikiは、中国やアジアのコンテンツの大ファンである数百万人のユーザーを世界中に抱えています。そのため、視聴者が当社の豊富なライブラリから作品に親しみ、没頭できるよう、世界の新しい視聴者にリーチを拡大する上で、彼らは完璧なパートナーです」と、述べた。
そして、Rakuten Vikiの最高コンテンツ責任者であるサラ・キム氏は「この提携により、私たちのプラットフォームに高い価値の番組をもたらし、ユーザーに最も熱い中国のコンテンツを一度に提供することができます」と述べた。
