ディズニープラス、年額最大35%OFFの期間限定キャンペーン開始。顧客獲得を強化

ウォルト・ディズニー・ジャパンは2025年9月11日、公式動画配信サービス「ディズニープラス」において、期間限定の割引キャンペーンを開始したと発表した。今回のキャンペーンは、新規および条件を満たす再加入者などを対象に、年額プランを大幅に割り引くもので、動画配信（VOD）市場における競争が激化する中、秋の大型コンテンツ配信と連動させ、新規顧客獲得と既存顧客の満足度向上を狙うものとみられる。

キャンペーン期間は9月11日から9月28日まで。期間中に申し込むと、「スタンダード年額プラン」が通常価格11,400円から31%OFFの7,900円、「プレミアム年額プラン」は通常価格15,200円から35%OFFの9,900円（最大5,300円割引）で初年度利用できる。これは、月額プランを7か月間利用するよりも安価な価格設定となる。

独占配信コンテンツを強化―実写『リロ&スティッチ』から日本発アニメまで

今回のキャンペーンは、秋以降に控える強力なコンテンツラインナップと連動した戦略的な動きと見られる。目玉となるのは、全世界興行収入10億ドルを達成した大ヒット実写映画『リロ&スティッチ』で、9月17日から見放題独占配信が開始される。劇場公開から間もない話題作をSVOD（定額制動画配信サービス）の独占コンテンツとして提供することで、プラットフォームの魅力を訴求する。

さらに、日本発のオリジナルコンテンツも拡充する。人気ゲームを原作とした『ディズニー ツイステッドワンダーランド ザ アニメーション』シーズン1が10月29日より独占配信されるほか、伝説的な名作コミックを完全新作としてアニメ化する『キャッツ♥アイ』も9月26日から独占配信が決定している。加えて、チョン・ジヒョンとカン・ドンウォンが主演する『北極星』や、ロウン主演の『濁流』といった注目度の高い韓国ドラマも独占配信し、多様な視聴者層へのアプローチを強化する構えだ。

激化するVOD市場の顧客獲得競争、価格と独占コンテンツで攻勢

動画配信サービス市場は国内外のプラットフォームがひしめき合い、顧客獲得競争は激しさを増している。このような市場環境において、同社は国内外の魅力的な独占コンテンツ配信のタイミングで価格競争力を高めることによって、ユーザー層の拡大を目指すものとみられる。