ウォルト・ディズニー・カンパニーは2026年10月20日、アジア太平洋(APAC)地域のプレジデントを務めるルーク・カン氏が退任し、後任にAPACエグゼクティブ・バイスプレジデントのキャロル・チョイ氏が12月1日付で就任すると発表した。
カン氏の在籍は16年に及ぶ。チョイ氏は社内で20年以上の経験を持ち、ディズニープラスの立ち上げやスタジオ事業の拡大に関わってきた。
スタジオからディズニープラス、ローカル制作まで。APACのエンターテイメント事業を統括
チョイ氏が統括するのは、APAC地域におけるディズニー・エンターテイメント事業の全体である。具体的には、スタジオ、ディズニープラス、ローカルオリジナルコンテンツ制作、コンシューマ・プロダクツ、メディア・ネットワーク、コンテンツセールスが含まれる。
管轄地域はグレーター・チャイナ、日本、韓国、東南アジア、オーストラリアおよびニュージーランドとなる。このうち日本では、米国本社が1959年に日本法人を設立して本格的に参入した。現在はウォルト・ディズニー・ジャパンが、ディズニー・エンターテイメント(スタジオ、ディズニープラス)とディズニー・エクスペリエンス(パーク、コンシューマ・プロダクツ、ゲーム、パブリッシング、ディズニーストア)にまたがる事業を国内で手がけている。
起用の理由について、ウォルト・ディズニー・カンパニー、ディズニー・エンターテイメント、スタジオ部門のチェアマンであるアラン・バーグマン氏と、ESPNチェアマンのジミー・ピタロ氏は、チョイ氏を「豊富な事業運営の経験に加え、優れたクリエイティブな感性と、地域への深い理解を兼ね備えた実績あるディズニーのリーダーであり、組織を次なる章へと導く最適な人物であると確信しています」と評価した。
日本・韓国のマネージング・ディレクターを歴任。ディズニープラスの立ち上げと成長を担う
チョイ氏は現職のAPACエグゼクティブ・バイスプレジデントとして、地域のスタジオ事業、オリジナルコンテンツ戦略、インテグレーテッド・マーケティングを統括してきた。それ以前は日本と韓国でマネージング・ディレクターを務め、グレーター・チャイナでも複数のシニアリーダーのポジションを歴任している。
在任中はディズニープラスの立ち上げとその後の成長を支えたほか、スタジオ事業の拡大や、地域を代表するクリエイター、タレントとの長期的な関係づくりにも取り組んできた。
就任にあたりチョイ氏は「アジア太平洋地域には、世界でも特に熱意あふれるファンの皆さまと、活気に満ちたクリエイティブコミュニティがあります」と述べた。そのうえで、「優れたストーリーと体験をオーディエンスの皆さまに届け、事業を成長させるとともに、地域全体でディズニーとファンの皆さまとのつながりを深めていく」との方針を示した。
ローカライゼーションとオリジナル投資を進めたカン氏
退任するカン氏は2011年、韓国のマネージング・ディレクターとしてディズニーに入社した。その後、グレーター・チャイナおよびノースアジア地域の事業を率い、ローカライゼーションの推進、デジタルイノベーション、消費者とのエンゲージメント強化によって、地域でのディズニーの存在感を高めた。APACプレジデントとしては、市場、事業、ブランド全体の成長を加速させた。あわせて、ディズニープラスをはじめとする新規事業の立ち上げや、オリジナルコンテンツへの大胆なクリエイティブ投資も進めた。

バーグマン氏とピタロ氏はカン氏について、「アジア太平洋地域におけるディズニーの成長と変革を力強くけん引してきました」とコメントし、事業基盤の強化やチーム作り、ファンとの関係を深めたことへの貢献に謝意を示した。
カン氏は「大きな成長と変革の時代に、アジア太平洋地域におけるディズニーの事業を率いることができたことは、私にとって大変光栄なことでした」と振り返った。後任のチョイ氏については「事業への深い理解、クリエイティブへの情熱、そして消費者インサイトへの鋭い感性を兼ね備えています」と述べ、APAC地域を「次なる成長フェーズへ導いてくれることを確信しています」と期待を示した。



