イオンエンターテイメント、DCI認証LEDビジョン活用した「LEDヘッドホンシネマ」を始動。映画館のない地域でも映画上映を可能に

イオンエンターテイメントは移動式LEDヘッドホンシネマを2025年に開始。高品質映像と没入型音響で気軽に映画体験を提供する。

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イオンエンターテイメント、DCI認証LEDビジョン活用した「LEDヘッドホンシネマ」を始動。映画館のない地域でも映画上映を可能に
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イオンエンターテイメント株式会社は2025年7月28日、新たな映画鑑賞スタイル「LEDヘッドホンシネマ」を発表した。映画館のない地域にも新作映画を届けることを目的に、LED TOKYO株式会社、株式会社THEATER GUILD、株式会社New age filmsと協力。日本企業として初めてDCI認証を取得したLEDビジョンと専用ヘッドホンを組み合わせ、場所を選ばない移動式の映画上映を実現する。第一弾は8月1日より、埼玉県イオンタウン吉川美南でスタートする。

デジタルシネマのDCI認証を取得

このプロジェクトの技術的な核となるのが、LED TOKYOが約2年の歳月をかけて開発したHDR対応のDIRECT VIEW型LEDビジョン。デジタルシネマの規格を統一するために映写および配給に関する技術仕様の制定した「DCI認証」を取得。これにより、デジタルシネマの正規コンテンツを高品質な映像で上映することが可能となった。

音響面では、THEATER GUILDが開発した、周囲に音が漏れない専用ヘッドホンを採用。周囲を気にせず、映画の世界に深く没入できる鑑賞体験を提供する。このLEDビジョンとヘッドホンの組み合わせにより、従来の映画館のように完全な暗室や防音設備を必要とせず、商業施設のオープンスペースなど、明るい屋内空間でも上映が可能になる。会場の設営・撤去が数日で完了するため、イベントスペースなどを活用した柔軟な興行展開が期待される。

「映画館がない街へ」 新たなビジネスモデルで地域に映画体験を届ける

「LEDヘッドホンシネマ」は、「映画館がない地域でも新作映画を楽しんでいただきたい」というイオンエンターテイメントの思いから生まれた。大掛かりな設備投資を必要としない移動式のシアターは、これまで映画館の開設が難しかったエリアや、期間限定のイベントでの活用が見込まれる。鑑賞スペースには人工芝を敷き、観客が自由な姿勢でリラックスして鑑賞できるスタイルを提案。子ども連れのファミリー層なども気軽に楽しめる、新たな顧客体験を創出する狙いだ。

第1回の会場はイオンタウン吉川美南(東街区1F特設会場)で、8月1日から大ヒット中の『パウ・パトロール パウ・パーティー in シアター 2025』を上映。8月15日からはディズニー&ピクサー最新作『星つなぎのエリオ』の上映も予定しており、今後も幅広いジャンルの作品を順次提供していく。イオンエンターテイメントは、この新たな取り組みを通じて、映画興行の新たなビジネスモデルを構築し、全国の地域社会に映画の魅力を届けていく構えである。

【第1回「LEDヘッドホンシネマ」概要】

  • 場所: イオンタウン吉川美南 東街区1F特設会場 (埼玉県吉川市)

  • 期間: 2025年8月1日(金)~

  • 上映作品:
    『パウ・パトロール パウ・パーティー in シアター 2025』 (8月1日~)
    『星つなぎのエリオ』 (8月15日~)
    ※作品は順次追加予定

《Branc編集部》

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