名古屋テレビ放送(以下、メ~テレ)は2025年6月20日、ライフスタイルメディア「macaroni」などを運営する株式会社トラストリッジの全株式を取得し、完全子会社化したことを発表した。 メ~テレは経営計画で掲げる「デジタルメディア領域の強化」を本格化させ、トラストリッジ社の持つデジタルマーケティング力とクリエイティブ制作力を取り込むことで、クロスメディア戦略を加速させる狙いだ。
今回の株式取得は、2025年5月27日に株主との間で株式譲渡契約が締結され、6月20日に手続きが完了したものである。 これにより、トラストリッジ社はメ~テレグループの一員となった。
「放送×デジタル」の相乗効果を最大化へ、クロスメディア戦略を推進
メ~テレは、今後の重要な経営戦略として「生活者接点の拡張」と「クロスメディア戦略の推進」を掲げている。 一方、トラストリッジ社は、食と暮らしのメディア「macaroni」やサステナブルな暮らしを提案する「ELEMINIST」といったWebメディアを運営している。同社の強みは、SEO(検索エンジン最適化)やSNSを中心とした高度なデジタルマーケティング能力と、動画・記事コンテンツの豊富な制作ノウハウにある。
メ~テレは、トラストリッジ社のグループ参画により、放送事業で培ってきたコンテンツ力や発信力と、トラストリッジ社のデジタル領域における知見を融合させる。この「放送×デジタル」の連携によって、多角的な相乗効果を生み出し、多様化する市場のニーズに応えていく方針だ。
両社トップが語る今後の展望、新たなコンテンツ価値とソリューション創出へ
今回のグループ参画に際し、両社の代表は今後の展望についてコメントを発表した。
メ~テレの秦直道専務取締役は、「トラストリッジ社の持つ卓越したマーケティング力・クリエイティブ制作力と、当社グループのコンテンツ力・発信力を掛け合わせることで、新たな価値を創造し、視聴者の皆様、そして社会に貢献できると確信しております」と述べ、両社の協業による価値創出への期待感を示した。
株式会社トラストリッジの大場義之代表取締役社長は、「当社がこれまで培ってきたメディア事業およびデジタルマーケティングの知見と、メ~テレが有する放送プラットフォームとの融合により、『放送×デジタル』による新たなコンテンツ価値やマーケティングソリューションの創出に取り組んでまいります」と語り、新体制での挑戦に意欲を見せている。