2024年9月19日(木)に全米劇場所有者協会が発表したところによると、米国内の映画館チェーンの大手8社(21,000のスクリーン/北米の興行収入の約70%を占める)は、今後3年間で22億ドル(約3,168億円)以上を劇場の改善に投資するとのことだ。
この投資資金は、スクリーン、映写、音響、売店、座席、空調、照明、カーペットの改善から、バー、レストラン、ゲームセンターやボウリング場、ピックルボール(※)コートを追加するなどあらゆることに使われるという。上位8社に含まれるのは、AMCエンターテイメント、リーガル・シネマズ、シネマークUSA、シネプレックス、マーカス・シアターズ、B&Bシアターズ、ハーキンズ・シアターズ、サンティコス・エンターテインメント。各映画館チェーンがいくら費やすのか内訳は公表されていない。
全米劇場所有者協会の社長兼CEOであるマイケル・オレアリー氏はIndieWireに、12のスクリーンに加えて、バーやライブパフォーマンス用のスペース、2つのピックルボールコートを備えた屋外スペースがあるダラスの新しいB&Bシアターズを見学したと説明。「これは映画ファンに映画鑑賞以上のより幅広い体験を提供しようという、私たち(全米劇場所有者協会)会員の大規模な取り組みの一環である」と述べた。また、オレアリー氏はVarietyに、「(劇場のオーナーたちは)共用エリア、ロビー、売店エリアが新しく、清潔で、しっかり維持されていると確認すること」に重点を置くだろうと語った。
※ピックルボール:バドミントンコートと同じ広さのコートで板状のパドルを使い、穴あきのボールを打ち合うスポーツ(「ピックルボールとは」一般社団法人日本ピックルボール協会, 2024年9月24日閲覧, https://japanpickleball.org/)