US版メルカリ、米ユーザーが日本のメルカリにアクセスできるように。アニメ系アイテムの取引が急速に広がる

マンガやアニメのグッズ、コレクターアイテムに人気が集中。日本からの発送は、日本の越境ECを代表するBEENOSグループが担当する。

ビジネス 企業動向
メルカリプレスリリースより
メルカリプレスリリースより

メルカリのグループ会社で、2014年に米カリフォルニア州に本拠を構えたMercari,Inc.が、「Mercari×Japan」を発表。この新機能を使うことで、US版メルカリのユーザーは日本版メルカリにアクセスし、商品の購入が可能となる。

PR Newswireによると、US版メルカリのユーザーは、日本版メルカリでBEAMSやコム デ ギャルソンといったアパレルのほか、任天堂やセガ、ソニーなどのゲーム機器をはじめ、海外では手に入りにくい日本製ブランドを手に入れることが出来る。

なかでも、特に米国ユーザーはマンガやアニメのグッズ、コレクターアイテムに注目している模様。海外で非常に人気の高い『ポケットモンスター』をはじめ、『ONE PIECE』や『ドラゴンボール』などのレア・アイテムは高値で取引される可能性が高く、「Mercari×Japan」の開始は販売する側にとっても大きなチャンスとなりそうだ。

実際、US版メルカリでは日本製のコレクションアイテムの取引が急速に広がっており、マンガは45%増、バンダイ製品は100%増、サンリオ製品は160%も急増しているとのこと。

米国の消費者は、日本版メルカリを英語で閲覧して質問し、購入を完了できるため、簡単にショッピングが可能だ。日本からの発送は、日本の越境ECを代表するBEENOSグループが担当する。日本版メルカリで購入された全商品は、まずBEENOSグループに配送されて検査・国際配送の準備が行われ、販売者の発送日から約2週間で購入者に直接配送される仕組みだ。

メルローズに初となる実店舗がオープン

CBRによると、8月2日(木)には、US版メルカリ初となる実店舗「Mercari on Melrose」が、ロサンゼルスのメルローズ・アベニューにオープンした。店舗では、日本から直接取り寄せた厳選コレクションを販売するほか、販売者が商品を出品できるスペースやDIY教室、イベント専用のスペース、コラボレーション企画用のポップアップエリアなども併設される。

メルローズでは過去にアニメのコラボレーション企画が数多く行われ、日本のポップカルチャーと密接な繋がりがあることを考えると、ここが初実店舗のオープン地に選ばれたことに驚きはない。また、毎年ロサンゼルスでは、北米最大級のアニメ・コンベンション「Anime Expo」と「Anime Los Angeles」が開催されている。

US版メルカリでCEO(最高経営責任者)を務めるジョン・ラーゲリング氏は、「Mercari×Japan」のローンチについて、「リセールの未来像を考え、真のシームレスな世界的マーケットプレイスを目指し進化し続けるメルカリにおいて、越境販売の開始は次の展開として自然な流れでした」とコメント。「日本のファッション、おもちゃ、コレクションアイテム等への米国での注目度はここ数年で着実に高まっており、さらにはドル高の追い風もあることを踏まえて、最も適したタイミングでUS版メルカリのお客さまが直接日本から商品購入できる機能の提供を開始できたと考えています」ともコメントしている。

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《Hollywood》
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ロサンゼルスに11年在住していた海外エンタメ翻訳家/ライター。海外ドラマと洋画が大好き。趣味は海外旅行と料理、読書とカメラ。

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