クエストリー×みずほ証券、アニメ映画制作費の資金調達を目的としたコンテンツ・ファンドを組成

クエストリーおよびロイヤリティバンクは、みずほ証券と共同でアニメ映画制作費の資金調達を目的としたコンテンツ・ファンド(Talent of Talents)を組成することを発表した。

ビジネス 企業動向
みずほ証券フィナンシャルソリューション部ディレクター 富張周一郎氏
みずほ証券フィナンシャルソリューション部ディレクター 富張周一郎氏
  • みずほ証券フィナンシャルソリューション部ディレクター 富張周一郎氏
  • クエストリー代表取締役兼ロイヤリティバンク取締役 伊部智信氏
  • クエストリー×みずほ証券、アニメ映画制作費の資金調達を目的としたコンテンツ・ファンドを組成
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クエストリーおよびロイヤリティバンクは、みずほ証券と共同でアニメ映画制作費の資金調達を目的としたコンテンツ・ファンド(Talent of Talents)を組成することを発表した。

この取り組みは、アニメ業界の課題解決と中長期的な発展を促す新しいアニメ映画製作を目指し、独自の目線による原作選定と映画化企画によりアニメ映画の製作を進めることを目的としている。

枠組みの面では、(海外では事例も多い)①第三者の資金活用のほか、②製作現場も含めたスキーム参加者のインセンティブを高め、③将来の投資への良い循環を創造する新しいエコシステムを構築することを目指している。また資金調達の面では、機関投資家の投資を受けるほか、「貯蓄から投資へ」の流れの中で幅広い投資家からの資金調達をテーマとしている。将来はデジタル技術の活用や決済通貨の多様化を視野に入れているという。

クエストリー代表取締役兼ロイヤリティバンク取締役 伊部智信氏 コメント

「日本においても、コンテンツ製作の資金調達を、そのプロフェッショナルである金融機関が支援することにより、これまでと違った可能性を見出せるのではないか。」という思いで発起して約2年、過去のプロジェクトを徹底的に見直しながら、新しい枠組みを検討して参りました。日本のコンテンツ・ファンドはまだ持続的な成功に至っていないと理解しておりますが、そのような中で本日、みずほ証券様と共に、私どもの創意工夫が詰まったプロジェクトのリリースを出せますこと、大変嬉しく存じます。ご協力をいただいた多くの皆様に心より御礼申し上げます。
この新たな挑戦にとって最も重要なことは、投資家から集めた金額でも、立ち上げるファンドの数でもなく、今後この仕組みによって生み出されるコンテンツそのものであり、それらが国境を超え、世界中で長らく愛され続けることです。やっとスタートラインに立てたところですが、この革新的な金融の仕組みが、コンテンツ産業に新たな資金と人材を呼び込み、今後益々日本にとって重要となる産業の、持続的な発展に寄与すると信じてやみません。

みずほ証券フィナンシャルソリューション部ディレクター 富張周一郎氏

みずほ証券は、金融をめぐる新たな価値創造に挑戦し、お客さま・市場・社会から最も信頼され、必要とされる証券会社を目指しています。投資銀行サービスにおいては、高度化・多様化するお客さまニーズを踏まえ、高い専門性を活かしたオーダーメードのソリューションを提供しています。
コンテンツビジネスは、金融やデジタル技術を活用したファンマーケティングの余地が大きいと感じていた分野であり、本プロジェクトにお声がけいただいた際には自然の流れと感じました。私たちの役割は、コンテンツ業界の取り組みの一層の活性化に資する枠組みを創造することであり、具体的には、投資家が新たに参加するためのスキームの堅牢性と運用面での機動性を確保しながら、各当事者が一層のインセンティブを持つことができるようにすることと考えています。事業関係者、投資家、法律や会計の専門家と連携しながら、私たちの強みであるストラクチャードファイナンスの技術を活かし、将来的には、近年進化を続けているデジタル技術の採用などにより、本取り組みの意義を一層高められればと考えています。

《Branc編集部》

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