ABEMAがNetflixのコンテンツパートナーに―人気恋愛番組「オオカミ」シリーズなどを新規制作＆世界独占配信

サイバーエージェントは、「ABEMA（アベマ）」が、「Netflix（ネットフリックス）」と、コンテンツパートナーとしてプロジェクトを始動させると発表した。今後「ABEMA」の人気恋愛番組である「オオカミ」シリーズや、「恋愛ドラマな恋がしたい」シリーズをNetflix向けにABEMAが新たに制作し提供し、Netflixで世界独占配信する。

動画配信サービスとして多くのユーザーを抱える両サービスだが、驚きの連携が発表となった。両社は本プロジェクトの取り組みを通じて、世界で通用するハイクオリティな日本発の映像コンテンツを多くのユーザーに提供するという共通目標があるという。具体的には、開局当初より若い女性を中心に話題を集め、日本の10代・20代女性の70％以上が視聴するほどの人気番組に成長している「オオカミ」シリーズと、20代・30代女性視聴者の間で大きな反響をよんでいる「恋愛ドラマな恋がしたい」シリーズの2シリーズにおいて、ABEMAがNetflix向けの新シリーズを制作する。ABEMAでの配信はなく、「オオカミ」シリーズは2023年初夏頃より日本で配信を開始し、追って世界各国へ配信を開始。「恋愛ドラマな恋がしたい」シリーズは2023年秋以降、世界各国へ配信を予定しているという。Netflix向けのコンテンツ提供ということで、ABEMAで配信している同シリーズとは違ったおもむきの作品を目指すとしている。

ABEMAは動画配信サービスとして様々なコンテンツを提供しているが、オリジナルコンテンツの制作にも注力している。2022年には映画「新聞記者」の監督を務めた藤井道人氏をはじめとする気鋭のクリエイターが所属するコンテンツスタジオBABEL Labelがサイバーエージェントの連結子会社になり、同社はその後Netflixとも戦略的パートナーシップを締結している。同社の連結子会社化のタイミングでも「『ABEMA』のみならず、あらゆるプラットフォームへのコンテンツ提供を通じて映像コンテンツの世界展開を図ります」としており、そうした方針と相違ない展開とも言えるだろう。

今回のアナウンスでも「今後、『ABEMA』のオリジナル作品、スポーツ中継の海外配信など、コンテンツの海外提供をはじめ、その他様々な事業社との取り組みを通して、『ABEMA』におけるグローバル展開を行ってまいります」ともしており、今後の海外展開にも注目が集まる。

■ABEMA横山祐果プロデューサー　コメント

このたび、「ABEMA」と「Netflix」でコンテンツパートナーとしてプロジェクトを始動できることを大変光栄に思います。恋愛番組「オオカミ」シリーズ、「恋愛ドラマな恋がしたい」シリーズでは、それぞれの道で何者かになっていこうとする若者たちの恋愛や友情を描くことで、若い世代の背中を押すような番組になって欲しいと願いを込めて制作して参りました。お陰様で「ABEMA」でも非常に人気が高く、女性を中心にロングランで愛されている作品ですが、今回「Netflix」にて世界独占配信する新シリーズは、「ABEMA」で展開していた過去シリーズとは一味違った魅力をもつ仕上がりになる予定です。「Netflix」を通して、日本のみならず世界中のみなさまに楽しんでいただけるような作品を目指して制作してまいります。ぜひご期待ください。

■Netflixコンテンツ部門 プロデューサー（実写・バラエティ）小林みつこ コメント

一人ひとりの視聴者が観たい作品を世界中から選ぶこの時代に、「ABEMA」を代表する2つのシリーズを手がけられることを光栄に思います。今回のプロジェクトをさらなる追い風に、Netflixにおいて日本発の共感性の高い優れた恋愛リアリティ作品ラインナップが今年より一層充実することにどうぞご期待ください。

■「オオカミ」シリーズ　について

「ABEMA」開局以来、若い女性を中心に人気の「ABEMA」オリジナル恋愛番組。

最高の恋を手にするために集まった男女が、デートや共同作業を通して、“真実の恋”を叶えようと奮闘する中、メンバーの中には、恋をしない「“嘘つき”オオカミ」が潜んでいます。予測不可能な恋の駆け引きと、自分の気持ちに本気で向き合うがゆえに生まれる男女の等身大でリアルな姿や自由な恋愛模様が最大の見どころとなっています。

■「恋愛ドラマな恋がしたい」シリーズ

“恋愛ドラマの共演をきっかけに恋は生まれるのか”をテーマに、若手俳優が毎話キスシーンのある恋愛ドラマの撮影をしながら、本当の恋をしていく様を追いかける「ABEMA」オリジナル恋愛番組。番組内の恋愛ドラマで主役を演じられるのは、選ばれた男女1組だけ。役を勝ち取る為に、相手役と稽古を重ねながら、台本に用意されている様々なキスシーンを演じていきます。演技から恋へ、一線をこえるキスシーンや舞台裏での筋書きのない恋愛模様が見どころとなっています。

■「ABEMA」概要