シチリア島を舞台にした「ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル」シーズン2の人気をきっかけに、米国人のイタリア旅行への関心が高まっている。
グーグル・トレンドのデータによると、シリーズが配信されていた昨年10月下旬から12月上旬にかけて、シチリア島に関する米国内の検索数は約2倍に増加。本作はあまりの人気ぶりから、リミテッドシリーズの予定からシリーズ続編の制作が決定した。シーズン2に関しても、先日のゴールデン・グローブ賞で2冠に輝くなど大注目を集めている。
米旅行予約アプリのHopperによると、イタリア南部への旅行に関する検索が50%増加。また、BestValueSchools.orgのデータによると、「シチリア ホテル」の検索数は400%、「シチリア」は100%、「サン ドメニコ パレス(舞台となったホテルの名称)」は950%増加したそうだ。
注目度の高さをきっかけに、ロケ地のツアープランも。イタリアを拠点とするLGBTQ+フレンドリーなツアーオペレーターのQuiiky Toursは、ゲイのキャラクターがストーリーの鍵となる本作にちなんで、番組のロケ地を巡る9日間のツアーを企画。イタリア各地のインクルーシブホテルや業者、その他の組織と連携し、サン ドメニコ パレスへの宿泊や、番組が撮影されたLGBTQフレンドリーなビーチエリア・カターニアなど、シリーズに登場する著名な場所を訪ねるプランとなっている。料金は1人あたり10,177ドルから。
映画とテレビの両方を指す「フィルムツーリズム」は、ここ数年、成長を続けている。パスポートやビザの写真撮影を支援するウェブサイト「フォトエイド」の1,000人の米国人に対する調査によると、96%の米国人が、好きなテレビ番組や映画に関連した場所を生涯で少なくとも一度は訪れたことがあることが分かった。さらに、78%がテレビや映画にちなんだ休暇を計画していることも分かった。今後も映像作品と関連した旅行の需要は高まっていくだろう。
Sources:Travel Weekly、Travel Weekly、The Boston Globe、PRTimes