Netflixは1月20日、共同創業者のリード・ヘイスティングス氏が共同最高経営責任者(Co-CEO)を退任し、会長職(Executive Chairman)に就く人事を発表した。
後任には、これまで最高執行責任者(COO)を務めてきたグレッグ・ピーターズ氏が昇格し、現共同CEOのテッド・サランドス氏と共にトップを分け合う「共同CEO体制」を継続する。
ヘイスティングス氏は公式声明の中で、今回の交代劇が数年にわたる取締役会との協議を経た「計画的な継承」であることを強調した。 同氏はジェフ・ベゾス氏(Amazon)やビル・ゲイツ氏(Microsoft)の名を挙げ、創業者がCEOのバトンを渡した後に会長職に就くのは一般的な流れであると説明。「今後も会長として、取締役会と共同CEOをつなぐ架け橋となる」と述べている。
新たに共同CEOとなるグレッグ・ピーターズ氏と、テッド・サランドス氏の2名は、2020年7月から実質的に同社の経営をリードしてきた実績がある。 サランドス氏がオリジナル作品や映画部門の拡大を牽引してきた一方で、ピーターズ氏はパートナーシップ事業や広告モデルの導入、ゲーム事業などを統括してきた。
特筆すべきは、ピーターズ氏がかつてNetflix日本法人のゼネラルマネージャーを務めていた点だ。ヘイスティングス氏は声明の中で、ピーターズ氏の実績について「日本発のオリジナル作品の立ち上げ最初期を支えた人物でもある」と明記し、その手腕を高く評価している。日本市場を深く理解するトップの就任は、今後の同社のグローバル戦略、特にアジア展開において重要な意味を持ちそうだ。
今回の経営刷新に合わせ、コンテンツ部門の強化人事も発表された。ベラ・バジャリア氏がコンテンツ最高責任者(CCO)に、スコット・ステューバー氏がNetflix映画部門チェアマンにそれぞれ任命された。
創業から25年。会員数の伸び悩みや競合激化という「試練」を経て、Netflixは新体制で収益成長の再加速を目指すことになる。
Sources:Netflix
