SVODの広告付きプラン、「加入したい」は3.2%にとどまる。サービス新形態に様子見の状況

「SVOD(定額制動画配信)サービスの広告付きプラン」の意識調査の結果が発表。35.6%が興味を持つも「加入したい」は3.2%にとどまる

映像コンテンツ マーケティング
SVODの広告付きプラン、「加入したい」は3.2%にとどまる。サービス新形態に様子見の状況
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先日Netflixに導入された、「広告つきベーシック」プラン。米国ではDisney₊にも同様のサービスが導入され、今後「SVOD(定額制動画配信)サービスの広告付きプラン」は増えてくると考えられる。

エンターテインメント業界に向けたデータ×デジタルマーケティングサービスを提供するGEM Partnersは、映像コンテンツの利用実態に関する分析レポート「動画配信/放送/ビデオソフト市場 ユーザー分析レポート」の2022年11月調査版を発行した。

本年度のレポートでは、VOD(動画配信)の新しいサービス形態として話題を集める「SVOD(定額制動画配信)サービスの広告付きプラン」に対する追加の意識調査を行った。広告付きプランでは、コンテンツの視聴前、もしくは視聴中に広告を併せて視聴することで、通常よりも安価でSVODを利用できる。特定サービスにおけるプランではなく、SVODサービス全般において仮に導入された場合を想定して調査された。

44.8%が「SVODサービスの広告付きプラン」を認知

日本在住15~69歳の男女に「SVODサービスの広告付きプラン」の概要を説明したうえで、同サービスを「知っている」「知らない」の2択で回答してもらった。すると全体では44.8%が知っていると回答し、半数をやや下回る結果となった。回答者を通常のSVOD利用者に絞ると、認知者は半数を超える52.9%に増加。一方、SVODを利用していない非SVODユーザーの場合、サービス認知者の割合は39.9%となった。

「広告付きプラン」に「加入したい」は3.2%にとどまる

「SVODサービスの広告付きプラン」の認知、非認知を問わず、サービス概要を説明したうえで、加入意向を5段階で調査。加入者を除いて「興味はある」以上の回答をした<興味層>は全体の35.6%と4割近くに達する一方で、「加入したい」は3.2%にとどまった。「興味はあるので調べるつもり」層は14.7%いるため、まだ新しいサービス形態の内容に関して様子見している状況であると推察される。対象をSVODユーザーに絞った場合、<興味層>は51.0%と半数超え、一方で非SVODユーザーの<興味層>は26.1%にとどまった。

最も「許容できない」制限は「1日あたりの視聴時間」

「SVODサービスの広告付きプラン」の全体における加入意向調査で、<興味層>と「現在加入している」層に対して、許容できる制限の調査を実施。上記11項目の許容度に関して、「許容できる」「どちらともいえない」「許容できない」から選択してもらった。

「許容できる」の場合、「ダウンロード(オフライン再生)が不可」「一つの契約における同時視聴端末数が減る」「広告が1時間に5分程度入る」が上位に入った。一方、「許容できない」では、「1日あたりに視聴できる時間が制限される」「画質の品質が下がる」「一部のコンテンツが視聴できない」が上位に入る結果に。対象をSVODユーザー、非SVODユーザーに絞った場合でも、「許容できない」で最も割合が高かったのは「1日あたりに視聴できる時間が制限される」となり、消費者が視聴時間の制限に対して敏感であることが分かった。

調査概要

【出典】「動画配信/放送/ビデオソフト市場 ユーザー分析レポート(2022年11月調査版)」
【調査方法】インターネットアンケート
【調査実施日】2022年11月5日(土)~2022年11月9日(水)
※前回は2021年11月6日(土)~2021年11月10日(水)に調査
【調査対象】日本在住の15~69歳の男女
【回答者数】19,634人
【値の重みづけ】10歳刻み性年代の比率が、総務省統計局発表の人口推計(2022年10月1日時点の概算人口)と等しくなるように重み付けを行った

《Branc編集部》

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