映像制作会社の株式会社Spinelは、動画制作における確認・修正作業をAIで効率化する自社開発ツール「Spinel Review(スピネル レビュー)」を開発し、社内運用を開始したと発表した。開発にはAnthropic社のAIコーディングアシスタント「Claude Code」を全面的に活用し、約1か月という短期間で実運用レベルまで仕上げたという。
外部レビューサービスのコスト課題から自社開発へ
動画制作の現場では、編集・確認・修正・再確認というやり取りがクライアントや制作チームとの間で繰り返し発生する。「前回指摘した修正が反映されているか」「テロップに誤字はないか」といった確認作業は、制作者が映像を見返しながら目視で行うことが多く、修正往復の回数が増えるほど負担が大きくなる傾向にあった。
Spinelはこれまで外部の動画レビューサービスを利用してきたが、案件数の増加に伴い、保存容量に応じて利用料が上昇する点や、容量上限に達するたびに素材整理を迫られる点が課題として浮上していた。こうした背景から、同社は自社の制作フローに最適化したレビューツールの内製開発に踏み切った。

Spinel Reviewでは、動画の任意の瞬間にフレーム単位でコメントを付与できるほか、画面への直接描き込みによる指示出し、バージョンごとのコメント管理と新旧版の比較表示といった機能を備える。サムネイル画像についても動画と同一画面上でレビューが可能で、複数案の比較検討にも対応する。クライアントへの共有に関しては、ログイン不要の共有リンクを発行でき、パスワードや有効期限の設定も可能としている。





