東宝の子会社・TOHO Global、タイのアニメスタジオIGLOOとの資本業務提携契約を締結

東宝の子会社であるTOHO Globalは、タイのアニメスタジオIGLOOとの間で資本業務提携契約を締結したことを発表した。

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東宝の子会社であるTOHO Globalは、タイのアニメスタジオIGLOO STUDIO CO., LTD.(以下、IGLOO)との間で資本業務提携契約を締結したことを発表した。なお、本件実行後、TOHO GlobalのIGLOOに対する株式保有比率は32.0%となる予定とのことだ。

この業務提携は、TOHO GlobalがIGLOOの普通株式を取得すること、並びに第三者割当増資の引受けを行うことを内容としている。

IGLOOは、建築家であるNat Yodwattananon氏によって、2007年に設立されたアニメプロダクションスタジオ。バンコクに拠点を置き、世界有数のクリエイター集団になることを目標として事業を展開している。設立当初、数名のクリエイターによって開始されたIGLOOは現在170名の従業員、および国内外のフリーランスのクリエイターを抱えるまでに成長し、50社以上のクライアントにサービスを提供するなど、事業を拡大している。

また、東宝グループは2022年4月に発表した「TOHO VISION 2032 東宝グループ 経営戦略」において「アニメーション」「海外」を成長戦略のキーワードに掲げている。今回TOHO GlobalがIGLOOとの間でグローバルな協業体制を敷くことにより、同社のアニメ事業を担うTOHO animationの成長のスピードアップ、国外のクリエイターを迎えいれた新たな制作ラインの確保、また作品クオリティの向上等のシナジー効果が期待できるとのことだ。同社及びTOHO Globalは、この出資が映画・演劇・不動産と並ぶ同グループの主力事業であるアニメ事業の発展に資するものと判断し、本資本業務提携に合意することを決定したという。

《Branc編集部》

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