AIが台頭する今、著名人たちが思うこととは?

「ChatGPT」をはじめとするAIが急速に世の中に出てきた今、映画業界でも激震が走っている。そのAIについて、実際に映画制作に携わる著名人たちはどのように考えているのだろうか?

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  • トム・ハンクス
  • セス・ローゲン Seth Rogen
  • ショーン・ペン Sean Penn
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「ChatGPT」をはじめとするAIが急速に世の中に出てきた今、映画業界でも激震が走っている。そのAIについて、実際に映画制作に携わる著名人たちはどのように考えているのだろうか?


上記の記事でもあるように、AIが映画業界に与える影響はメリット・デメリットともに大きい。脚本作りやキャスティングの精度向上、視覚効果の強化を行うことができる反面、人間らしさが失われていくという恐怖や職を失う可能性もあるのだ。

俳優のトム・ハンクスは、ロバート・ゼメキスのコミックブック映画化作品『Here(原題)』で、ロビン・ライト、ポール・ベタニー、ケリー・ライリーと共演することが決定している。本作では、トム・クルーズのディープフェイク動画制作で話題となったMetaphysic社のAI技術を使い、ディープフェイクを盛り込む予定とのことだ。

Photo by Alberto E. Rodriguez/Getty Images for The Recording Academy
IndieWireによると、ハンクスはAIがハリウッドに与える影響について「私を含むすべての人の声と顔を利用する際の法的影響については、すべてのギルド、すべてのエージェンシー、すべての法律事務所で議論が行われていると言えるでしょう」とコメント。さらに、「AIやディープフェイクの技術によって、誰でも何歳でも自分を再現することができるようになりました。私が明日バスに轢かれてしまったらそれで終わりでしたが、(技術によって)パフォーマンスを永遠に続けることができる可能性があります。AIやディープフェイクで行われたということは理解されても、それが私ではないと証明するものはなにもなく、ある程度リアルなクオリティを持つことになるでしょう。」とコメントしている。

『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』では、若きハリソン・フォードがディープフェイクで登場するが、マーベルのメガプロデューサーであるジョー・ルッソは、完全にAIが生成する映画が主流になるのは「2年先」だと推測している。Colliderでルッソは、AIのハリウッドへの影響については「心を揺さぶる質問」だとしながらも、「Z世代は変わりゆくテクノロジーを受け入れて育ち、理解し、使い方を知っています。これは重要なことですね。もう、おじさんがメールの送り方を知らないというような世界ではありません。全世代がこの分野に精通していて、しかもそれを恐れていない世界にいるのです。」とコメントし、AI時代を切り開く鍵はZ世代にあると指摘した。

ジョー・ルッソ Photo by Robert Perry/Getty Images

《伊藤万弥乃》
伊藤万弥乃

伊藤万弥乃

海外映画とドラマに憧れ、英語・韓国語・スペイン語の勉強中。大学時代は映画批評について学ぶ。映画宣伝会社での勤務や映画祭運営を経験し、現在はライターとして活動。シットコムや韓ドラ、ラブコメ好き。

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