「MOTION GALLERY」での資金調達と、 下北沢の映画館「K2」での劇場公開とをつなぎ短編映画の製作を一気通貫でサポート。
クラウドファンディング・プラットフォームを運営するMotionGalleryは、短編映画が本来持っている“新しい才能が育まれる可能性”を拡げると同時に、そこに横たわる課題を解消するための新しいプログラム「Short Film Biotope（ショートフィルム ビオトープ）」を本日よりスタートした。
「Short Film Biotope」はMOTION GALLERYでの短編映画制作の資金調達と、下北沢に所在する映画館「K2」での劇場公開をつなぎ、一気通貫でサポートするプログラムだ。短編映画制作に新しい生態系を生み出し、多様な作品を継続的に制作・公開できる土壌をつくることで、これから世界に羽ばたいていく映画制作者をサポートしていく。
これまでにもMOTION GALLERYで集められた資金を基に、LGBTを題材とした『カランコエの花』やアートアニメーション作品の『ディス イズ マイ ハウス』など、独自の新規性とチャレンジを組み込んだ何百もの短編映画作品が制作され、多くの人の心を動かしてきた。しかしながら、日本の映画界では短編映画作品はまだまだその重要性が認知されていない状況だ。
短編映画はその上映尺の短さによる興行のしづらさなどにより、ロードショーとしての劇場公開が難しく、作品制作費を興行収入でリクープが出来ないため、制作費の出資を集めることが難しい。そのため、制作者は短編映画制作をきっかけにキャリア形成をしていく可能性が乏しく、低予算で長編映画をつくる方向にシフトするしかない状況にある。
一方海外をみると、フランスでは短編映画は非常に重要な位置づけとなっている。 短編映画にも出口があり、そして評価の重要な対象になるため、無理をして低予算で長編映画をつくるようなことはない。適正な予算で短編映画が生み出される環境があることは、フランス映画界がサステナブルな環境でありつづけている理由だと考えられる。そういった現状から、MotionGalleryは短編映画に出口をつくりキャリアになるような動きを生み出すことが日本映画において正の循環が生まれるためのアクションになる、と考え、本プログラムを立ち上げることになった。
今回スタートする「Short Film Biotope」では、
制作費が無いからスタートできないという状況の打破
興行が出来ないから、多くの人に見てもらう機会が作れずキャリアにつながらないという状況の打破
興行が出来ないから、興行収入の利益を元手に次回作の制作準備を始めるような動きが出来ないという状況の打破
という３つの打破を実現することを目標としている。
また、映画館「K2」には若い世代も多く集まることから、「タイパ至上主義」の若者たちの劇場映画鑑賞へのハードルを下げ、映画人口を広げていくための取り組みも行っていく。
“Short Film Biotope”概要
お申込み対象：
①映画祭への出品を行う前提かつ「K2」での劇場公開をご希望で、短編映画の制作準備状況にある、もしくはポスプロ段階にあること
②MOTION GALLERYのクラウドファンディングにて、目標金額を達成していること
※すでに劇場公開済みの作品においては対象外となります。
手順：
①制作費もしくは劇場公開費用の調達を目的としたクラウドファンディング実施に向けて 「MOTION GALLERY」へお申し込み頂く
②掲載審査通過された作品に対し、「MOTION GALLERY」からクラウドファンディング成功に向けてサポートを開始
③クラウドファンディング終了及び作品完成後、お申込み対象となるステータスのタイミングで「Short Film Biotope」へのお申込みである旨を「MOTION GALLERY」にご連絡ください。「MOTION GALLERY」及び「K2」のメンバーにより「Short Film Biotope」のプログラムの対象とするかを厳正に審査いたします。
④「Short Film Biotope」の対象となった場合は、通常時には編成していない短編映画上映枠を「K2」の方で編成し、劇場公開に向けてロードショーの進行を開始させていただきます。
お申込み：https://motion-gallery.net/start_project
