Web3時代のメディアプラットフォーム「Roadstead」のNFTコンテンツをねこじゃらしとスカイAが共同開発

クリエイター向けクラウドデータ共有・配信サービスを提供する「ねこじゃらし」がCSスポーツチャンネルの「スカイA」と、Web3.0時代のメディア配信プラットフォーム「Roadstead」向けのNFTコンテンツを共同開発することを発表した。

テクノロジー NFT
Web3時代のメディアプラットフォーム「Roadstead」のNFTコンテンツをねこじゃらしとスカイAが共同開発
Web3時代のメディアプラットフォーム「Roadstead」のNFTコンテンツをねこじゃらしとスカイAが共同開発
  • Web3時代のメディアプラットフォーム「Roadstead」のNFTコンテンツをねこじゃらしとスカイAが共同開発
  • Web3時代のメディアプラットフォーム「Roadstead」のNFTコンテンツをねこじゃらしとスカイAが共同開発
  • プロクライマーの安間佐千氏

クリエイター向けクラウドデータ共有・配信サービスを提供する「ねこじゃらし」がCSスポーツチャンネルの「スカイA」と、Web3.0時代のメディア配信プラットフォーム「Roadstead」向けのNFTコンテンツを共同開発することを発表した。

第一弾として、プロクライマー安間佐千氏に密着したドキュメンタリー映像を制作し、その売上の一部をクライマーの表現の場であるアウトドア・フィールドの拡充・支援に役立てるとのことだ。

二社は共同で、ブロックチェーン技術とDRM(Digital Rights Management/著作権保護)技術を活用し、革新的な映像配信プラットフォーム「Roadstead」で配信するNFTコンテンツを開発する。これにより、メディア作品の流通過程で発生する利益配分を権利者(元著作権者・クリエイター等)が完全にコントロールでき、ユーザー(利用者・生活者)は正しいルールの元で安全に作品を鑑賞・展示・販売できる。

動画が溢れる時代、権利者の利益に着目してできた「Roadstead」

動画視聴のスタイルが変化しネット上に沢山の動画が溢れている時代でありながら、デジタルデータは複製が容易であるという特性により、海賊版(違法コピー)、不当転売(非正規購入者への視聴提供)、偽物(無断改変)等が氾濫しており、これらが権利者の正当な利益を失わせている点に着目

ブロックチェーン技術により、NFTとしてコンテンツの権利(所有者情報)を管理することができるようにはなったものの、作品のデータ自体は依然として複製のリスクを回避できていないがために、大多数に鑑賞されることにより利益を生んできたデジタル動画や音楽といったコンテンツの公式作品は、現在のNFTマーケットプレイスではほとんど流通していない。

「Roadstead」は、ブロックチェーン技術とDRM技術を組み合わせることで上記の問題を解決し、著作権者が安全にコンテンツを発表することができるだけでなく、従来のメディア配信プラットフォームのような「作り手」から「受け手」への一方通行的なコンテンツ流通と違い、「受け手」自身が積極的に作品の流通に関わることを可能にした、Web3.0時代の新しいプラットフォームとなる。

プロクライマーの安間氏とドキュメンタリー制作、売上を関連団体へ寄付

第一弾コンテンツとして、スカイA と共同でプロクライマー安間佐千氏に密着したドキュメンタリー映像・三部作を制作する。2015年にスカイAで放送した、スペインを代表するハードルート「Fight or Flight」に挑戦する姿を追ったドキュメンタリー番組「もうひとつのクライミング~世界最難関への挑戦~」の再編集版を第一部に、未発表の貴重映像を編集する第二部に構成する。

さらには11月に開催されるクライミングイベント「瀬戸内JAM」の一環として行われる、小豆島の未公開エリア、日本では珍しい50m級岩場「赤岳」でのルート開拓の様子に密着した第三部を新たに制作、NFTコンテンツとしてシリーズでの配信を行う。

「Roadstead」の特徴である、権利者自身が作品の価格や分配率を設定できる機能、あるいはコンテンツを購入したユーザーが二次販売や貸出を行える仕組み等を活用することによって得られた売上の一部を、クライマーの表現の場であるアウトドア・フィールドの拡充・支援(岩場の開拓・保全活動等)を目的に、関連団体へ寄付するとのことだ。

《Branc編集部》