年末興行の前哨戦!『ゴジラ』『翔んで埼玉』『首』激しい戦いを制するのは?

各配給きってのビッグタイトルと言える『ゴジラ-1.0』、『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』、『首』が現在公開中。年末に向けての興行成績に注目しつつ、現時点でのそれぞれの作品のポテンシャルを考察していく。

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ゴジラ

Photo by Roy Rochlin/Getty Images for ReedPop

年末興行も見据え、様々なビッグタイトルが名を連ねる時期に入ってきた。昨年であれば11月公開の『すずめの戸締まり』が12月公開の『THE FIRST SLAM DUNK』と年末にかけて長く首位争いを繰り広げたことも記憶に新しいだろう。

11月は一般的に閑散期と呼ばれる時期ではあるが、ビッグタイトルにとっては年末までのロングランに向けその存在感をアピールできるシーズン。その例のひとつとして11月初旬に公開された『ゴジラ-1.0』は、ここまで他の追随を許さず3週連続の首位を維持し、その存在感を見せつけてきた。

ただし、年末までのロングランヒットを成し遂げるには毎週立ちはだかる新作との厳しい戦いをくぐり抜けなければならない。そして、その行く手を阻むライバルとなるのが11月23日(木・祝)に公開を迎えた『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』『首』の2作品。どちらも首位を狙えるポテンシャルを持っている期待作で、「ゴジラ」にとってはかなりの強敵となる。

果たして邦画実写の三つ巴とも言える戦いを制するのはどの作品になるのか……?今回はそれぞれのポテンシャルを考察し、その勝負の行く末を占いたい。

各配給きってのビッグタイトル勝負

この三つ巴にとって特筆べきポイントは全ての作品に対し配給が今年最高レベルの熱量を込めているということ。

『ゴジラ-1.0』は東宝、『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』は東映、『首』はKADOKAWA(※東宝も共同配給)がそれぞれ配給を務めるが、どれもかなりの予算がかかっている作品だ。

まず『ゴジラ-1.0』はゴジラの生誕70周年を記念した作品で、ハリウッド映画にも劣らないVFXが魅力だ。制作費は山﨑貴監督のXのポストによると10億円以上であることが明らかになっている。戦後日本の巨大なセットや高クオリティのCGを見ると、10億円より遥かに高い予算になっている可能性は高いだろう。

次に『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』は2018年に公開され口コミで爆発的なヒットを達成した『翔んで埼玉』の続編となる作品。

制作費こそ明らかになっていないが、前作では合戦シーンなどかなり大規模な撮影も多かった。特に、前作が37.6億円の大ヒットを記録したことからも今作の予算感は大きくなっていると予想できる。さらに、近年の東映は約80億円の制作費がかかった『聖闘士星矢 The Beginning』を始め、総製作費20億円をかけた『レジェンド&バタフライ』や、『シン・仮面ライダー』など大型の邦画実写作品にかなりの予算を割いている。ただし、どれも芳しい結果には至らず『翔んで埼玉2』には今年配給トップの成績を期待している面は大きいだろう。

最後に『首』だが、こちらは北野武監督が構想30年の末に完成させた「本能寺の変」を舞台にした戦国スペクタクル作品。本作は配給から正式に製作費について言及があり、4月に行われた製作報告会見にて、KADOKAWA夏野剛社長は「製作費15億円は、全てうちが出している大作」と話している。

この高額予算についてはNetflixとの関わりも噂されているが、結果的にKADOKAWAがその大部分を出資したとなれば、大きな賭けになることは間違いない。と言うのも、過去KADOKAWAが配給を行った作品で10億円を超えた作品は『空海−KU-KAI− 美しき王妃の謎(17.2億円)』(東宝と共同配給)以降6年間なく、基本的には中規模公開の作品が多い傾向にあったからだ。

ヒットの鍵はターゲット層?


《タロイモ》

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中学生時代『スター・ウォーズ』に惹かれ、映画ファンに。Twitterでは興行収入に関するツイートを毎日更新中。